ミルトンモデル
13のパターン
【1.前提】
前提を効果的に使って話をすると、無意識に深くメッセージを伝えることができる。聞いている相手の意識的反応がYESでもNOでも、それは起こりうる。元々、すべての文に前提は含まれている。
【2.読心術】
英語で言うなら、マインドリーディング。あたかも自分が相手の心を読んでいるかのように話すこと。相手の中にある気持ちに気づかせるように。″相手の意見に従う”のではなく、自分の意見のようにかんじられるので、Yesの反応を起こしやすい。使う時は、さるげなさが大切。
【3.主体の省略】
価値判断をしている存在を不明またはあいまいにすることで、その意見を心の中で受け取りやすくなる。
Ex 「あの本はいいよ」
「あの本、いいみたいよ。なんか、よくそういう話聞くよ」
【4.因果関係】
人は、理由をつけることで受け入れやすくなる。因果関係をもってふたつのことを結びつけ、言い切ることで、説得力が増す。相手からYesの反応がくる内容を先に入れることで、効果がより高まる。
因果関係A:◯◯だから◯◯。 因果関係をつかうことで、同じ状況でも別の論理に結びつけることができる。
Ex 「ジュースを買ってよ」→「今日は暑いから、ジュースを買ってよ」
因果関係B:◯◯が起こると◯◯が起こる。
「ひとつのことが起こることで、別のことが起こる」という言い方。根拠があるように感じさせることができる。
Ex 「そのうちよくなりますよ」→「来年になれば、運気もよくなりますよ」
【5.異なるものの同一視】
◯◯=◯◯ ふたつの違うものを、「同じこと」として結びつける。相手からYesの反応がくる内容を先に入れることで、つづく内容(伝えたいメッセージ)に、No を出しづらくなる。
【6.普遍的数量詞】
すべて、みんな、誰もが、いつでも、あらゆる普遍化・一般化することで、メッセージを受け取りやすくなる。
Ex 【心理の講習は、すごくいいコースですよ」→「心理の講習を受けた人たちはみんな、『心理の講習はすごくいい』って言うんですよね」
【7.不特定の道詞・名詞】
使われる動詞が「実際はどんなことを指しているのか」は、受け取り手の解釈に任される。それぞれ自分の地図の中で、自分に当てはめて考えることができる。
Ex 久しぶりに会った目上の人に「立派になったね」と言われた時、『立派』の具体的な内容を聞かなくても、うれしい気持ちになれる。
【8.叙法助動詞】
「できる」という表現。「可能性がある」ということは否定できないので、Yesが出しやすくなる。不特定名詞・動詞と組み合わせることで、より受け取りやすい表現になる。
【9.引用】
誰かの言葉を引用してメッセージを伝えることで、聞き手に否定の感情が入り込みづらくなり、受けとりやすくなる。
【10.否定命令】
脳は”命令+Notのメッセージの〝Not“を理解しない。そのため、この形でのメッセージの発信は、言っていることと逆のことを無意識に伝える効果がある。
Ex (公衆の場のトイレで)「汚さないでください」という紙が貼られたトイレは汚され、「いつもきれいに使っていただいてありがとうございます。」と貼られたトイレはきれいに使われている。
【11.挿入命令】
文章中に、相手への誘導を含んだ表現を埋め込む。命令口調を使わずに、相手の行動を促す方法。そして、次の〈アナログ•マーキング〉と共に使い、際立たせることで、より効果を生む。
Ex 「ゆっくりとリラックスしてかまいません」という言い方は、許可を与えるような形式を取りながら、実は、「リラックスしなさい」という内容を無意識に伝える。
【12.アナログ・マーキング】
非言語の態度、ふるまいを使い、メッセージを強めたり、際立たせる。挿入命令とともに使うとさらにパワフル。アンカリング効果がある。
⚫️声の音量を上げたり、下げたり
⚫️指示の前や後ろに、間をとる
⚫️声のトーンを変える
⚫️手を動かす
⚫️眉を上げる
【13.ダブルバインド】
相手に「選択の幻想」を与える。相手がどちらを選択しても、自分の意図の中に入っている。
【例】 先にしますか?後にしますか?
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